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小さく大きな命 熱中症

こんばんは。加藤隆之です。

先日、ぼくの同級生が親で、ぼくの息子の親友のSくんが熱中症で亡くなりました。
高校一年生で陸上部の投擲(砲丸投げや槍投げ)をしていた将来有望な選手でした。
他高校との合同合宿での出来事です。
新聞には載っていない詳しい内容も知っていますが、ここで書くことは出来ません。

以前にも熱中症のことを記載しましたが、熱中症とはみなさんが知らないぐらいの想像以上な症状です。
恐怖です・・・。

腎臓・肝臓・血液・脳が破壊されます。

こんな若い命が亡くなって「これも彼の運命だったんだね。」と言う人がいます。

これは運命ではありません!

この命は救えたんです!

運命は、いくらでも書き換えることが出来るんです!

合同合宿の監督・コーチを責める気持ちはサラサラありません。

現代のスポーツコーチや監督は、ぼくら世代の人間です。

今では考えられない「水は飲むな!」「うさぎ跳びをしろ!」なんて言っていた根性スポーツ時代です。

よく「最近の若い選手は、すぐに水分補給が出来て甘っちょろいよな。だから根性が無いんだよ。」という話を耳にします。

もう時代は違うんです!
地球環境が違うんです!

高校生になっても子どもは子ども。
「大丈夫か?まだやれるか?」と監督・コーチから聞かれたら
「出来ます!」「やれます!」しか言わない。
子どもの言うことより、大人が判断してやめさせましょう。

もうそろそろルールを決めましょう。

何も練習をだらけろなんて言いません。

気温が高い日は、練習内容を変える。

炎天下での練習に時間制限を付ける。

30分ごとに、強制的に水分補給をさせる。

夏の強化合宿はやらない。やるなら冷房完備でする。

などなど。

ルールを決めておけば、保護者も生徒も先生も安心する。

監督・コーチを責めたり練習方法に口出しをするのではなく、何かあった時には監督やコーチの生活も変わってしまうんですよと言いたい。

スポーツを頑張ることは、人生における大きな自信と糧となります。
死んでしまったら、たかがスポーツです。
命を掛けてまでするものではありません。

Sくんは、熱中症レベル3を4日間も頑張りました。
Sくんのお父さんが「最後の日に、病院から連絡があって病室に入ると、心電図がピーと鳴ってたんやで・・・。」とぼくに訴えるように話する姿が脳裏から離れません。
彼に掛ける言葉は無く、ただただ出棺や通夜に関するお手伝いを精一杯させて頂きました。

幼いころから知っているSくん。
立派な体格で、心優しくて力持ち。
そんな大きな体格なのに、走るとめちゃくちゃ速い!
ぼくみたいな大人にもちゃんと挨拶をしてくれる。
生徒たちの人気者でした。
通夜は、慶蔵院というお寺だったのですが、その広場は学生たちで埋め尽くされていました。
男の子も女の子も来ていました。
こんな葬式は見たことがありません。
みんな自主的に集まってきた子供ばかりです。
Sくんの人望が想像出来ます。

ぼくにとって今までに経験したことのない、悲しみと辛さと無念・・・。

今日の治療中、思い出して泣いてしまいました。
患者さんには迷惑を掛けました。

でもSくんの両親は、想像を絶する心境でしょう。

ぼくには霊感も何もありません。
でも頭に浮かんでくる言葉があります。
「ぼくの生きてきたこと、ぼくの死を無駄にしないで下さい。」というSくんからのメッセージ。

みなさん、熱中症を軽く考えないで下さい。
熱中症は、想像を絶するものです。
レベル3になると、どんなに大きな病院で治療しようとも治療が難しくなってしまいます。

若い人たちの命は、大人が守らなくてはなりません。
根性スポーツの時代は終わったことを認識しましょう。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

熱中症はレベル2でも充分その異変を周りは察知できます。
レベル3まで放置するような指導者は、指導者の資格はありません。

熱中症で死んでいるのは、独居老人や畑で1人作業していて発見が遅れた人か、周りに教師も仲間もいるのに部活で死んでいく生徒達。

練習場に飲み水を置いていても、飲めなければないのと一緒。

投稿: | 2011年8月20日 (土) 01時10分

最近、某ハウスメーカーの下請け会社社員が5人亡くなったそうです。
その為、先週土曜日にハウスメーカーサイドから下請け会社全員に対して説明会がありました

十分に水分確保していても、追いつかない暑さもあると認識しないといけませんね。

「まさか自分が」とか「まさか同僚(生徒)が」という思いから熱中症を見逃してしまうと思います。

今だに、熱中症が身体の弱い人からおこると勘違いしている人たちが多いです。

その認識が、熱中症発見を遅らせている一つだと考えます。

投稿: ワクワク7 | 2011年8月20日 (土) 11時49分

ワクワク7さん。お久しぶりの投稿です。

 悲しい経験をなさったんですね。 人の命の重みに変わりはないですが、とりわけ若い人が不本意な出来事で亡くなられるのはとても悲しいです。
 熱中症と言えば、私も学生時代にとても暑い夏の日の体育の時間に、頭がぼーとしてきて次第に風景が黄色っぽくなってきて意識がもうろうとなった時のことを思い出しました。
 その時は熱中症とか意識してなかったのですが思えば危ない状態だったのかも・・・。
 クラブや合宿の際の運動量や時間は体育の授業とは比較にならないので亡くなられた高校生の相当な辛さを思うと残念でなりません。
 「大人が若い人の命を守る」。本当にそう思います。今の社会他の人の心や体を本当の意味で思いやることが必要ですね。
 
 大きな災害や事故の時だけでなく常日頃からちょっとした時でも・・。 自戒を込めて意識したいと思います。

 

投稿: アポカリュプシス | 2011年8月26日 (金) 09時30分

アポさんお久しぶりです。

本当に昔と今は、地球環境規模で変化しています。

みんなで正しい知識を持って、子どもたちを守っていきたいです。

投稿: ワクワク7 | 2011年8月27日 (土) 19時01分

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